棚卸や確定申告などハンドメイド作家の会計事情のあれこれ

棚卸や確定申告などハンドメイド作家の会計事情のあれこれ

2月から3月のこの時期と言えば、皆さんご存じ確定申告の時期です。

福島市でフラワーサロンの開講、ネット販売をしているMon Angeも先日2021年度分の確定申告も無事終了いたしました。

確定申告が完了したときの達成感と言えば計り知れないものがあります。

年々ファイルの厚みが増加して、会計の量も増えているのは、生徒様やお客様あってのことだと感謝の気持ちを込めながらひとつ一つ会計作業を日々しています。

これから、ハンドメイド作家として活動したい方や現在すでに活動している方も、そのあたりの会計事情って気になるところではないでしょうか。

今回のブログでは、確定申告までに行ってきたこと、忘れがちな記入内容まで簡単ではありますがまとめたいと思います。

最後までご覧いただけたら嬉しいです。

Mon Angeの確定申告状況

1月から12月までの期間の会計をまとめて行う確定申告も2種類あるのは多くの方がご存じかと思います。

Mon Angeでは

2019年度:白色申告

2020年度分以降:青色申告

で確定申告を行っています。

確定申告を手軽に行えるのが利点の白色申告ですが、一方で青色申告のさまざまな特典を受けられないというデメリットがあります。特に影響が大きいのは「青色申告特別控除」です。青色申告の場合、所定の条件を満たせば、最大で65万円の特別控除を受けられ、税負担を軽くすることができますが、白色申告ではその特典がありません。そのため、所得が増えれば増えるほど、税負担もそのまま右肩上がりで増えてしまいます。

どちらがおすすめ?青色申告と白色申告の違いを徹底解説|確定申告あんしんガイド (yayoi-kk.co.jp)

青色申告は、帳簿付けが大変なイメージですが、その分上記以外にもメリットが様々あるのが特徴です。

でも実際わからないことばかり

私もそうだったのですが、会計を始めると【実際何のことやらちょっと理解できない】ということばかりで、もう本当に1年目なんて特にてんやわんや。

個人事業主向けの経理の本を読み漁ったり、インターネットで調べたりしながら頭を抱えながら日々過ごしてきました。

簿記なんて触れたこともなかった私も今なんとかこうやって会計を続けられているのは会計ソフトのおかげです。

有名どころで言うと、Money Forwardクラウドさんや会計freeeさん、弥生オンラインさんなどでしょうか。

WEBサイト上、スマホアプリで使用できるものを利用しています。

そのため、会計ソフトでのチャット質問サービスを併用しながら、迷ったりわからなかったら、不安に思って時間を無駄にする前に問い合わせるのが私流。

ハンドメイド作家って、作品をひとつひとつ作りながらその合間をぬって、自分ひとりで行わないいけないという方も多くいらっしゃると思います。

私も同じです。

確実な情報をできるだけ早く学んで、作業の効率化を図ることも大切なお仕事だと思います。

確定申告をするまでの大まかな流れ

もちろん、確定申告って1分や2分でできるものではありません。

1年間の活動の結果をまとめるので、量が膨大なのです。

基本的には大きくふたつがあげられます。

日々の会計

これは皆さんご存じの通りだと思うのでさらっと。

日々の売上、仕入をした金額、消耗品にかかった金額やイベント出展代等をすべて記録しておく作業です。

領収書もきとんと保管しておきます。

期末棚卸作業

そしてこれ。

会計作業より大変なんじゃないかと思うことがたくさん。

【棚卸】

棚卸では、手元にある在庫の数を数えて、何が何個あって、どれくらいの金額分が残っているのかを把握します。

12月末に行った期末棚卸は、確定申告の際にまとめて申告する必要があります。

まだ手を付けていない資材、ちょっぴり手を付けた資材、完成品の材料費を調べていきます。

プリザーブドフラワーで一輪ずつ数えられるものは良いのですが…。

ドライフラワーの計上や細かいアクセサリーパーツはとても大変。

アクセサリーパーツ

アクセサリーのつなぎ目に使う丸カンですら、ひとつひとつ数えて1個いくらなのかを計算しました。

最初は、途方もない作業にめまいがしそうでした(;´∀`)

忘れちゃいけない!委託販売品在庫

ハンドメイド作家さんの中には、レンタルボックスや委託販売イベントなどに納品されているという方も少なくはないはず。

手元にないから意外と見落としがちなのが、この【委託販売品在庫】です。

納品はしているけど、お店が買い取ってくれているわけではないので、売れるまでは自分の在庫です。

つまり、これで使った分の材料費も完成品在庫として棚卸に含めて計算しました。

棚卸作業をちょっとでも楽にするために

私の経験上、こうしておいた方がよかったかなと思って行っている棚卸方法をちょっとだけご紹介。

①棚卸はアプリを使用する

これが結構、私の中で重要です。

WEBサイトとアプリが連動している月額1000円くらいの在庫管理サイトを使用しています。

QRコード、商品バーコードを読み取れるので、プリザーブドフラワーなどのバーコード付き商品の棚卸にはとても便利です。

もちろん、商品名やカテゴリ検索ができるので、アクセサリーパーツのように元々バーコードがないものにはQRコード印刷をして使用することもできるし、検索をかけてアプリでささっと棚卸も可能。

これはとても時短になります。

手作業での棚卸が疲れた方は在庫管理サイトやアプリを使用してみるのもオススメです。

②材料を出しすぎない

アクセサリーパーツは必要な分だけ出して、他はわかりやすい数で小分けにしておくのも良いです。

丸カンやピアスパーツなど、細かいものが多くて棚卸をしているとそれだけでげんなり、やる気喪失になります。

例えば小さいジップロックなどに10個や20個等で小分けにして、必要な分だけ出しておけば、後々数えるのはとても楽になります。

③新しく仕入をしたら、使用する前に単価計算する

仕入をしたあと、製作にばかり気を取られていると、

あれ?これどこでいくらで買ったんだっけ?

領収書もたくさんあって探すのも大変

これだけでまずロスタイムですよね。

仕入値、仕入値と個数を割って単価、あわよくば日付や仕入先なども記載して、変更があればその都度更新としていくと後々楽になります。

④商品個数を数えることで棚卸に繋がるようにする

仕入をして単価を出しておくことで、実際Aの商品にいくら材料費がかかっているのかおのずとわかってきます。

商品の製作をしたら、販売する前にその商品を記録しておくことで、棚卸の際にその分の差し引きを登録するだけでOK。

特にオーダーメイドのように確実にお客様にお渡しすると決まっていない商品の製作は尚更かなと思います。

レシピ帳の変わりになるだけではなく、ひとつの商品にかかった材料費や個数を、まとめて計算することができます。

数種類の材料をひとつひとつ時間をかけて計算するよりも、商品化して数える個数を減らせたら負担軽減につながるかなと思います。

いざ確定申告へ

一年間の会計がまとまり、確認もOK!となったらいざ確定申告です。

冒頭でもお話しましたが、青色申告は白色よりも必要書類が多いです。

税理士さんにお願いできるのであれば問題ないかと思いますが、そうではない作家さんもいらっしゃると思います。

私はそのあたりも会計ソフトの力を借りて済ませています。

まとめ

今回は私が行っている日々の会計から棚卸、そして確定申告までの流れをまとめてみました。

私もまだまだ勉強中の身なので記事を読んでいて、

・私はこうしてるよ!

・こうすると楽だよ!

といったことがあれば、ぜひコメントで教えてください。

もっと掘り下げた実際の経理に繋がるようなことは、税理士さんや税務署、会計サポートなどにお問合わせしてください。

『このあたりはどうしてる?』というのがあれば、記事に起こせる範囲で起こしますので、CONTACTInstagramのDMからリクエストお待ちしています。

大変なことも多い確定申告ですが、乗り切った先にある楽しみやお客様の笑顔を糧に乗り切りましょう!

そして今年1年も有意義な年になることを願ってます。

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